
Career
型枠大工になるには。
型枠大工になるのに、資格は要らない。必要なのは、現場に入ることだけだ。資格は働きながら順に取っていくもので、入口には立っていない。ただし「誰でもすぐ一人前になれる」とは言わない。ここでは、何を覚え、何年かけて、どこへ向かう仕事なのかを正直に書く。
The Work
何をする仕事か。
型枠大工は、コンクリートを流し込むための「型」をつくる職人である。設計図を読み解いて施工図を起こし、材料を拾い、加工し、現場で組み立て、コンクリートを打ち、固まったら外す。
「大工」という名前がついているが、住宅を建てる大工とは仕事が違う。つくるのは建物そのものではなく、建物を形づくるための型だ。完成すれば見えなくなる——あるいはコンクリートの中に残る——ものをつくっている。
扱うのはマンション、学校、病院、物流施設。木造住宅ではなく、鉄筋コンクリート造の大きな建物が主な現場になる。自分がつくった型が、そのまま街の風景の一部として何十年も残る。それがこの仕事の面白さだ。
One Day
型枠大工の1日。
現場によって差はあるが、おおむねこういう流れで動いている。
朝礼・KY活動
現場全体で当日の作業内容と危険箇所を共有する。
KYとは危険予知のこと。今日どこで何をするか、その作業にどんな危険が潜んでいるかを声に出して確認する。建設現場が他の職場と決定的に違うのはここで、安全は毎朝ゼロから確認し直すものとして扱われる。
段取り・材料確認
その日に建てる範囲の材料と道具を揃え、作業手順を確認する。
材料が足りない、道具が上階にある、揚重が詰まっている——こうした詰まりは、始まってから気づくと半日が飛ぶ。職長は前日のうちにここを組んでおく。若手が最初に任されるのも、この材料運びと段取りの部分になる。
午前の作業
墨出し、建込み、締固め。その日の工程に応じた作業を進める。
型枠を建てる作業は、基本的に複数人のチームで動く。声を掛け合い、押さえ合い、順番に組み上げていく。ひとりで黙々とやる仕事ではなく、段取りと呼吸が合っているかどうかで進み方がまるで変わる。
午後の作業・片付け
作業を進め、翌日の段取りをつくってから現場を離れる。
終業時に散らかったまま帰ると、翌朝の立ち上がりが遅れる。材料を整え、通路を空け、明日の一手目がすぐ打てる状態にしておく。「片付けまでが仕事」というのは精神論ではなく、翌日の工程を守るための実務である。
Licenses
働きながら取る資格。
型枠大工として働き始めるのに資格は必要ない。以下は入社後、経験に応じて順に取得していくもので、費用は会社が支援する。
玉掛け技能講習
クレーンで資材を吊るときに必要。型枠は揚重が多いため、早い段階で取ることが多い。
足場の組立て等特別教育
足場に関わる作業を行うために必要な教育。現場に立つうえでの基礎になる。
型枠支保工の組立て等作業主任者
一定規模以上の支保工作業で選任が必要。安全管理の責任を担う立場になる。
職長・安全衛生責任者
現場のチームを率いる立場になるための資格。段取りと安全の責任を負う。
型枠施工技能士(2級・1級)
型枠の技能を証明する国家資格。実技試験があり、腕そのものが問われる。
各種特別教育
高所作業車、丸のこ等取扱、振動工具など。扱う機械に応じて取得していく。
Growth
何年で、どこまで行けるか。
最初の数か月は、材料の名前と道具の使い方を覚える期間になる。何を持ってこいと言われているのか分かる、それだけで仕事は回り始める。
1年も経てば、決められた範囲の建込みは任される。2〜3年で、図面を見ながら自分で段取りを組めるようになる。ここからが本当の型枠大工で、言われた通りに動く人から、順番を決める人に変わっていく。
その先は職長。チームを率い、他職と調整し、工程を守る立場になる。さらに現場代理人として現場全体を見る道もある。馬見塚建設は全員社員なので、資格取得も昇給も会社の仕組みとして用意されている。
急がなくていい。ただし、止まっている人は伸びない。それだけは事実として伝えておく。
Fit
向いている人。
体力自慢である必要はない。むしろ、この仕事で伸びる人にはもっと別の共通点がある。
段取りを考えるのが好きな人
型枠は頭を使う仕事。先を読んで順番を組める人は、若くても早く伸びる。
数字に几帳面な人
1mmを気にできるかどうか。細かいことが気になる性格は、この仕事では長所になる。
形が残る仕事がしたい人
自分が組んだ型が、街の建物として何十年も残る。それに手応えを感じられる人。
チームで動ける人
型枠は複数人で組む。声を掛け合える人、周りを見られる人が現場では強い。
覚悟のある人
楽な仕事ではない。ただ、覚悟さえあれば経験も学歴も問わない。それが馬見塚建設の考え方。
よくある質問
型枠大工になるには資格が必要ですか?
働き始めるのに資格は必要ありません。入社後、経験を積みながら玉掛け、足場の特別教育、型枠支保工の組立て等作業主任者、職長・安全衛生責任者などを順に取得していきます。技能を証明する国家資格として型枠施工技能士(1級・2級)があります。馬見塚建設では資格取得を会社が支援しています。
未経験でも型枠大工になれますか?
なれます。馬見塚建設の職人も多くが未経験からのスタートです。最初は材料の名前と道具の使い方を覚えるところから始め、建込み、墨出しへと段階的に仕事の幅を広げていきます。特にラス型枠は材料が軽く扱いやすいため、未経験の方が最初に覚える工法として適しています。
型枠大工と普通の大工はどう違いますか?
普通の大工(建築大工)は主に木造住宅を建てますが、型枠大工はコンクリートを流し込むための「型」をつくります。扱う建物も鉄筋コンクリート造のマンション・学校・物流施設などが中心です。完成すると見えなくなるものをつくるという点が、最大の違いです。
一人前になるまで何年かかりますか?
決められた範囲の建込みを任されるまでが約1年、図面を見て自分で段取りを組めるようになるまでが2〜3年というのが一つの目安です。その先は職長としてチームを率いる立場、さらに現場全体を見る立場へと進む道があります。個人差はありますが、伸びる人に共通しているのは「先を読もうとする姿勢」です。
体力に自信がなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。もちろん体を使う仕事ではありますが、力任せの仕事ではありません。特にラス型枠は材料が軽く、女性でも施工できます。この仕事で本当に効いてくるのは、段取りを考える力と、細部を気にできる几帳面さです。
型枠大工の求人はどこで見られますか?
馬見塚建設の採用ページでご案内しています。経験不問・未経験歓迎で、全員社員として採用しています。愛知県・名古屋エリアの現場が中心です。